ひまりのアンチエイジングライフ

こんにちわ。 中医学と薬膳で、どこまで老化にあらがえるのでしょうか。 魅惑の50代、まだまだ頑張らなければなりません。 日々の食事や日常の習慣など、日々感じたことを綴っていきたいと思います。

今朝、普段つけないテレビをつけると、北海道の地震の
ニュースが流れてきました。

あまりにもひどい惨状に、びっくりしています。
台風21号が通過して、ほっとしているところにこのニュースに
心配と不安と様々な感情がわいてきます。

本当に、日本列島はどうなってしまったんでしょうか。
どうか、これ以上の被害がでませんように。。

心よりお見舞いを申し上げます。



昨日は、食物の五性(温・熱・平・寒・涼)の性質を
書いてみました。

今日は、食物の五味について書きたいと思います。

五行4       


この五行の図がわかりやすいので、これを使って説明しますね。

薬膳では、臓器を栄養するのに、適した味というものがあります。
五臓それぞれに対して五味があてはまります。


木=肝は、酸味です。
   引き締める力で汗を止めたり、止血したりします。
   症状は、下痢などによい。
   肝が弱っているときは、身体は酸っぱい味を求め、
   酸味が肝を滋養します。
   食材:酢、梅干し、レモンなど柑橘類

火=心は、苦味です。
   熱を冷まして湿気を飛ばし、排泄を促します。
   症状は、発熱によい
   心が弱っているときは、身体は苦い味を求め、
   苦味が心を滋養します。
   食材:春菊、抹茶、ゴーヤ、ピーマン、セロリなど

土=脾は、甘味です。
   消化機能の調節をし、気を補います。
   ・症状は、疲労に良い
   脾が弱っているときは、身体は甘い味を求め、
   甘みが脾を滋養します。
   (穀物の甘みは◎、砂糖の甘みは△)
   食材:米類、芋類、豆類、蜂蜜など

金=肺は、辛味です。
   汗を発散したり、気血を全身に巡らします。
   ・症状は、風邪の初期などに良い
   肺が弱っているときは、身体は辛い味を求め、
   辛みが肺を滋養します。
   食材:生姜、ニンニク、ネギ、大根、酒、スパイス類


水=腎は、しおから味(ミネラル)です。
   硬い物を柔らかくして排泄します。 
   ・症状は、便秘などによい。
   腎が弱っているときは、身体は塩辛い味を求め
   塩辛い味は、腎を滋養します。
   食材:昆布、わかめ、牡蠣、塩など


これを、相性関係で見ると、
肝の酸味は、心を助け、
心の苦みは、脾を助け
脾の甘みは、肺を助け、
肺の辛みは、腎を助け、
腎のしおからみは、肝を助けます。


これを、相克関係で見ると、
肝の酸味の取りすぎは、脾を傷つけ、
脾の甘みの取りすぎは、腎を傷つけ、
腎の塩辛味の取りすぎは、心を傷つけ、
心の苦みの取りすぎは、肺を傷つけ、
肺の辛みの取りすぎは、肝を傷つけます。


この五味は臓器を滋養しますが、取りすぎると痛めることに
なります。 なんでもバランスが大事ですね。
臓器に対応する五味と、その相性、相克関係を知っておくと、
季節の献立や、臓腑の不調を改善したりと、
自分で薬膳を組み立てられるようになります。


よかったら、参考にしてみてくださいね。

こんばんわ

昨日の台風は本当に怖かったです。
今まで経験したことのない自然の驚異を、
目の当たりにして、心がずっとざわざわと
落ち着かなかったです。

おまけに14時から21時まで停電になって、
うちのマンションは停電になると、電気も水道も
止まってしまうんです。 びっくりしました。
水道も止まるなんて、そんなの聞いてないよ!って
思いました。

数日は復旧まで時間がかかると覚悟しましたが、
幸い、夜には復旧してくれたので、本当に助かりました。

どこかで、うちは大丈夫なんて、甘い考えがあったのでしょう。
備蓄も水だけはたっぷりしてあったのですが、甘い考えを
思い切り改めさせられた一日でした。



さて、
薬膳の話ですが、

薬膳を組み立てるうえで、食材の温度というものを重要視します。
生薬や食べ物には、身体を温める温熱性のものと、身体を冷ます
寒涼性のものと、冷やしも温めもしない平性のものがあります。


・温熱性・・・体を温めて、気血の巡りを良くする。
 
 熱性・・・シナモン・唐辛子・コショウなど
 温性・・・もち米・ニンニク・葱・生姜・にら・くるみ・海老・鮭
      牛肉・羊肉


・寒涼性・・・体の熱を冷まし、毒を排出し、便を出す効果もある。

 寒性・・・苦瓜・スイカ・ワカメ・菊花・空芯菜・生蓮根・明日葉・あさりなど
 涼性・・・小麦・緑豆・豆腐・春菊・セロリ・芹・ほうれん草・キュウリ・トマト・
      白瓜・冬瓜・大根など

・平性・・・温熱性にも寒涼性にも傾かないため、養生、健康維持などに
      使いやすい食物
      うるち米・芋類・大豆・キャベツ・人参・しいたけ・胡麻
      鶏肉・牛乳・りんごなど


また、陰陽でわけると、

温熱性の食物が ・・・陽性
平性の食物が・・・・・・平性           
寒涼性の食物が・・・・陰性  になります。



季節の特徴と身体に与える影響を考えながら、
夏なら、寒涼性の食材をメインに、平性、温熱性を少量
加えて、献立を考えます。
全てを寒涼性だけの食材にすると、身体が冷えすぎて
バランスを崩します。

冬なら、温熱性の食材をメインに、平成、寒涼性を
少量加えて献立を考えます。
全てを温熱性にすると、身体に熱が籠りすぎて、
気が上昇して頭に血が上りやすくなります。

身体は、気の上げ下げをすることで巡りがよくなり
バランスが取れていきます。


こういったことも知っておくと、便利ですよ。


さて、今日は
生きくらげを買ってきたので、豆苗と炒めました。

豆苗は、栄養価が抜群に高いのに、お安いお助け食材ですよね。
シャキシャキ感が好きで、よく使います。
骨を丈夫にしてくれるビタミンKが豊富で、老化の原因となる
活性酸素を除去してくれるビタミンCやAも多いです。
赤血球の形成を促す葉酸も入ってますよ。
他の野菜と比べても、タンパク質が豊富です。

調べるほどにとっても優秀なお野菜ですね!


●豆苗と生きくらげの炒め物
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<材料>
豆苗       一パック
生きくらげ     30g
豚肉        50g
くこのみ      10粒
塩、胡椒
ポン酢

<作り方>
1、フライパンにごま油大さじ1を入れ、生きくらげを
  しっかり炒める。
2、豚肉を入れ、炒めたら豆苗をいれ炒める。
  ポン酢で味付けする。
  最後に水で戻したクコの実を散らす。


豆苗ときくらげとクコの実の栄養をあますとこなく
頂きました!
これに、先日作ったながいき味噌汁をつけました。

身体が喜んでおります!

また大型の台風が近づいてきてるようですね。
台風対策と言っても、マンションなので食料を少し買うくらいで
何もできません。
無事に過ぎてくれることを、願っています。


さて日も短くなってきて、そろそろ秋の気配がしてきましたね。

夏の間、冷たい物の取りすぎで、脾が弱っていると、相性関係の
肺が育たないので、秋の邪気である燥に、やられてしまいます。

今から本格的に秋が来る前に、脾を丈夫にしておきたいと思います。
と、同時に肺をよくする潤い食材も取り入れていきたいと思います。


ということで、今日は冬瓜のポタージュを作りました。

冬瓜は、身体に溜まった余分な水けをさばいてくれるのと、
身体を潤す作用が両方ある食材です。

これに、潤いをアップするために松の実と白きくらげも入れて
みました。
浮身には、同じ瓜系のズッキーニをのせました。




●冬瓜のポタージュ
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<材料>2人分
冬瓜       400g
玉ねぎ       1個
しょうが     一かけ
松の実       5g
白きくらげ     3g
スープ       300cc
豆乳        200cc
ズッキーニ    少々
塩、胡椒

<作り方>
1、玉ねぎは縦切り、冬瓜は一口大に切り、生姜はせんぎりにする。  
  白きくらげは15分程水で戻し、適当にちぎっておく。
2、鍋に油大さじ1を入れ、生姜と玉ねぎを入れ透明になるまで炒めたら
  冬瓜を入れ炒める。
  油が回ったら塩ひとつまみ入れて、水を少し足し、蓋をして蒸し煮する。
3、蒸し煮が8割がたできたら、スープと白きくらげ、松の実を入れ
  材料が柔らかくなるまで煮る。
4、柔らかくなったらスープがさめるまで置き、ミキサーにかける。
5、鍋に戻し入れ、豆乳を加え、再沸騰する。 塩コショウで味を整える。
6、スープ皿に盛り、上からゆでたズッキーニをのせる。


優しい味でとても美味しいです。
松の実も白きくらげも、ミキサーにかけると形がなくなり、
スープにコクが生まれ、トロトロになりました。
白きくらげ、よいですよ!

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